めまいを起こす主な病気
良性発作性頭位めまい症、メニエール病、聴神経腫瘍、小脳梗塞など
良性発作性頭位めまい症
特定の頭の位置の変化(例えば寝返りを打った時、頭を洗うために下を向いた時、ベッドから起き上がった時など)により出現するめまいです。
吐き気を伴ったりしますが、難聴は起こりません。
耳を原因とするめまいの中で最も発症数が多く、しかし比較的治りやすい疾患です。
耳の奥にある耳石器(じせきき:頭や体の傾き具合を感知する器官)の耳石(炭酸カルシウムの結晶からなる組織)が剥がれ、三半規管の中に入り込んでしまうことで発症すると考えられています。
メニエール病
めまいの発作時に片側の耳鳴り、難聴が一緒に起こり、めまいが消える頃にはそれらの症状も軽快、消失します。
この病気は発作を繰り返し、やがて耳鳴りや高度の難聴が残ることがあります。発作の無い時は、無症状となります。
耳の細胞はリンパ液に浮いている状態ですが、メニエール病では水ぶくれ(水腫)ができて細胞が押されるために、めまいや難聴を引き起こします。
聴神経腫瘍
片側の耳鳴り、難聴が徐々に悪化し、ふらつき、頭痛、顔が曲がるなどして(顔面神経麻痺)、初めて診断されるケースが少なからず見受けられます。
精密な聴力検査やめまい検査、MRIを行うことによって、早期診断がつきます。
小脳梗塞によるめまい
ろれつの不良などの他の症状を伴うことが多いですが、めまいだけの場合もあります。
めまいの症状は強く、自分で歩くことができず、1日ではよくならない場合が多いです。